コマーシャルな分野のペーパーメディアにおいてもピクトグラムの利用は多岐にわたります。パンフ、ポスター、広報誌、DM、ハガキ、、など。電話や封筒ピクトなどお馴染のものから、新たにピクトグラム化する場合など、デザイナーによって対応も様々です。
今回の紹介は、生ごみ処理機のカタログでの利用例です。カタログの最終頁「処理できるもの・できないもの」のアイテムとしてピクトグラムが使われています。図の色分けによって「できる・できない」がひと目でわかります。また各アイテム毎の個別性を出すために地の四角は丸く縁どられています。線画ピクトは面画の方が良いかもしれませんが、手元資料としては分かりやすく仕上がった例と言えます。
初めて接する情報を、文字だけを頼りに得ようとするのは負荷が大きいものです。実感としては、年齢を重ねるほど大きくなりますし、義務的なものほどそうです。従って、知っておいて貰いたいという情報を提供する場合には技術的な工夫が求められます。たとえば、言語発達の途上である幼児にとっての絵本のごとく、大人でも絵画脳である右脳を情報入力の先導役として利用することで負荷を減らせます。ピクトグラムはそうした役割に適しています。可愛いイラストでは感情を喚起しますがピクトグラムは冷静に働くからです。カタログ作りにおいても、読み手を考慮した情報供給にひと役買うことができると言えます。
資料提供:博報堂プロダクツ 西絵美子氏
カタログ:purpose.pdf
交通エコロジー・モビリティ財団が駅や案内など交通空間でのバリアフリー化を目的に「コミュニケーション支援ボード」を作成しました。下記サイトよりダウンロード(PDF)ができます。使われているピクトグラムはコミュニケーション支援用絵記号(JIST0103)と案内用図記号(JISZ8210)および「迷子」など新規に作成されたものが数点、計40個ほどです。案内所に置けるB5リンクタイプや駅員さん、案内係、個人が持運べるA6タイプが用意されています。6穴のバイブルサイズもあれば良かったですね。ホームページからは「使い方」の説明ファイルもあり、いつ使うか、利用の際の基本姿勢、障害のある方への接し方など注意事項も盛り込んであります。
山口県萩市の総務部で発行する「しみん便利帳」(2008年版)でJIS絵記号が利用されています。広報課よりサンプルを送っていただきましたので紹介します。絵記号は目次のページと各ページのインデックスとして利用されています。例えば「病院#402003」シンボルは【救急担当医・防災・交通安全】の項目に対応、「赤ちゃん#101006」は【子育て・教育】という具合に、本来の語彙とは違ってイメージ的な利用がされています。